お見送り


生前の故人に対する気持ちの表れが、お見送りの時のそれぞれの態度に表わされるものだといえます。あまり親しくない方の葬儀への参列などでは、一般的な儀礼的態度になるでしょうし、親しければ親しかったほど、きっと悲しみも強く表わされることでしょう。けれども、葬式などでのお見送りは、実はこうでなければならないというわけではありません。ですから、まずは喪主である方の考え方にそって執り行うことが重要で、故人が楽しい人で、楽しいことも大好きだったから笑顔で明るく見送ろうでも良いのですし、反対にあまり笑い声などを好まない厳格な人だったから、出来るだけしめやかに見送ろうでも良いのです。要するに、お見送りとは故人のためでもあり、後に残された人々の心のケアも含まれていると考えることが大切です。また、最近では葬儀の執り行い方も実に多様となっていますし、予算の関係もあるでしょうから、無理をせずに故人を偲べれば一番それが良いことでしょう。